1835年11月15日に土佐の郷士(下級武士)の坂本長兵衛の子にうまれる。
土佐藩(高知県)には厳しい身分制度があったため上士には逆らえなかった。そのため、藩内の小屋の塾で上士の子とけんかした龍馬は退学となった。
龍馬の母、幸が死に伊与が2人目の母となる。
<小学生時代>
1853年ペリー率いる4隻の黒船が来航する。
この年、洋学者の佐久間象山と出会う。(象山塾は吉田松陰や橋本左内などが学んだ。)この時、勝麟太郎(後に海舟)とであったのではないかと言われている。勝は海軍はつくる夢を龍馬に話す。
1862年土佐藩を脱藩する。
脱藩後、勝の許を訪ねる。そして勝は神戸海軍操練所をつくり、龍馬はこの海軍操練所に入門する。
1864年大坂で西郷隆盛と会見する。この年11月、幕府に危険視された勝は神戸海軍操練所を閉鎖される。そして龍馬たちは「亀山社中」という貿易会社を設立する。
薩摩邸で土佐の中岡慎太郎が薩摩と長州を連合させる考えを龍馬に話す。
1865年、龍馬は長州の桂小五郎を、中岡慎太郎が薩摩の西郷隆盛を説得し、薩長同盟が成るかと思われたが・・・西郷は面子にこだわり薩長同盟をすっぽかした。その後龍馬は西郷と話し、薩摩は武器の購入を禁止されている長州に亀山社中を通し武器を買い、代わりに長州は米不足の薩摩に米を提供する。この計画はうまくいき、幕府と戦争を控えた長州は大量の武器を購入できた。
正月二十日、薩摩邸で薩長同盟のことで会見している桂と西郷のところに向かった。しかし薩摩は連合の話を切り出さないため、まだ連合の話がつかないまま桂は帰ろうとしていた。しかし、そこへ来た龍馬が無理やり桂を引き戻し、ついに、薩長同盟が成立した。
その後龍馬はお龍と結婚した。
1866年幕府は長州への攻撃を開始。これに高杉晋作を中心とした長州軍に龍馬らの亀山社中も一員として加わっていた。
九月に将軍徳川家茂の死もあって休戦協定が結ばれた。
そして、かつて土佐のリーダー的存在で龍馬の幼なじみだった武市半平太を弾圧し、切腹に追い込んだ後藤象二郎と手を結んだ。(中岡の反対があったが「すべては倒幕のため」とこらえてもらった。)
その年の四月、龍馬は土佐藩の脱藩を許される。また倒産寸前だった亀山社中は土佐の支援を得て「土佐海援隊」に改編された。
六月九日、土佐船内で武力をつかわず政権を朝廷に返す。「大政奉還」を龍馬は後藤に話し将軍に伝えてもらった。それを具体的にまとめたのが「船中八策」と呼ばれている。
十月十四日、藩の重臣が二条城に集められた。(後藤もその一人)そこで将軍徳川慶喜の龍馬たちのアイデアの返答が言い渡されることになっていた。そして慶喜の返答は「大政を朝廷に奉還する」だった。これで約260年続いた江戸幕府が倒幕した。
しかし、十一月十五日、龍馬と中岡は何者かに襲われ死亡する。
クイズ1 坂本龍馬の出身地はどこ?
1:薩摩藩 2:土佐藩 3:中津藩
クイズ2 坂本龍馬が1862年、「日本を変えたいんだ」と言って苦渋のすえ、したことは?
1:黒船を追っ払う。 2:将軍の暗殺。 3:藩の脱藩。
クイズ3 龍馬に薩長同盟の話をした、同じ藩出身の人物は?
1:中岡慎太郎 2:西郷隆盛 3:織田信長
クイズ4 薩摩と長州の仲を良くするために龍馬がしたことは?
1:薩摩と長州の武器の交換 2:薩摩は長州に武器を買う。長州は薩摩に米を提供する計画。
クイズ5 龍馬が武力をつかわず幕府を倒すことをなんという?
1:政権返し 2:大政奉還 3:NO武力倒幕案
家族1、坂本長兵衛(父) 2、乙女(姉) 3、幸(一人目の母) 4、伊与(二人目の母) 5、お龍(妻)
関係者1、ペリー(黒船率いる) 2、佐久間象山(日本一の洋学者) 3、勝 麟太郎(海舟) 4、西郷隆盛(薩摩藩の指導者) 5、中岡慎太郎(薩長同盟の話を切り出す) 6、桂小五郎(長州藩の指導者) 7、高杉晋作(長州藩士) 8、徳川家茂(江戸幕府第14代将軍) 9、後藤象二郎(有能な土佐藩の政治家) 10、武市半平太(土佐藩の元リーダー) 11、徳川慶喜(江戸幕府第15代将軍)
一策、天下の政権を朝廷に奉還せしめ政令宜しく朝廷より出づべき事
二策、上下議政局を設け議員を置きて万議を参賛せしめ万議宜しく公議に決すべき事
三策、有材の公卿諸侯及天下の人材を顧問に備え官爵を賜ひ宜しく従来有名無実の官を取り除くべき事
四策、外国の交際広く公議を採り新に至当の規約を立つべき事
五策、古来の律令を折衷し新に無窮の大典を撰定すべき事
六策、海軍宜しく拡張すべき事
七策、御親兵を置き帝都を守護せしむべき事
八策、金銀物貨宜しく外国と平均の法を設くべき事
1.コミック版日本の歴史11坂本龍馬 幕末・維新人物伝
企画、構成、監修:加来耕三
原作:すぎたとおる
作画:早川大介
ポプラ社
2.集英社・学習漫画日本の歴史人物事典
作:小林隆
集英社